原発銀座に行ってきた、その2【もんじゅ】

前回の美浜原発に続き、高速増殖炉もんじゅを訪問。美浜原発と車で5分ほどしか離れていません。


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高速増殖炉もんじゅ(ウィキペディアへリンク)

よくニュースで聞く「もんじゅ」です。普通の原発であれば、発電に使う核燃料を使い捨てにして、放射性をおびた廃棄物が永遠と出て処理問題に困りますが、高速増殖炉とは一言で、その廃棄物を再処理したものを燃料に再利用できる夢の原子炉です。

じゃあ、なぜよくニュースに取り上げられるのでしょうか。高速増殖炉は、ナトリウムという劇薬を媒介に使うため(普通の原発は水を使います)、取り扱いが難しく、1995年にナトリウム漏洩事故を起こしてます。さらにその情報隠しが発覚、この時の担当課長が自殺、というスキャンダラスな結末でした。

もんじゅ正門前です。ここで写真を撮っていたら、すぐに奥の門からパトカーが来て、まさかの職務質問。開口一番に「反対派の方ですか?」と聞かれました。それだけ反対運動が激しいのでしょうね。この交差点を下り、白木という海辺の集落に行きました。

砂浜の向こうにもんじゅが見えます。写真では小さく見えますが、威圧感はけっこうなものです。山を削った斜面に、そのまま高い鉄塔と無機質な箱を拵えた、無骨という表現が正しいです。立ち入りもかなり厳しく制限されています。実は近くに資料館のようなものがありますが、完全予約制で行き当たりばったりな私は今回断念しました。ちなみに、国内原発のすべては、2001年のテロ以前は原子炉内を見学できましたが、現在は全く出来ません。


内部を見学した動画がありました。

さらに2010年には装置落下事故があり、この修復に9億円、維持費だけでも一日5,500万円かかっているそうです。この事故も担当課長が自殺。そして修復後、金沢から近くの敦賀市まで北陸新幹線の延伸をエサに、もんじゅ運転再開を知事が認めた、という真っ黒さが報道されてました。

■一番怖い印象を受けた原発

欧米各国が高速増殖炉の開発を諦める中、日本が威信をかけて取り組んでいるもんじゅの背景を知れば知るほど、個人的には怖いイメージしか浮かばなかったです。怖い、というのは原発の安全性うんぬんではなく、権力とカネ、要は利権がハッキリ見えて怖いと思った点です。もんじゅがある白木の集落までは、今でこそ敦賀市内まで車で20分で行けますが、昔は3時間だったらしいです。そこにはもんじゅ建設時に作った綺麗なトンネルが整備されているから。構造物として威圧感も一番でした。

記事を書いていても、文字が多くてブラックになりますね…。

次回は敦賀原発についてです。

 

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