種子島宇宙センターでH-IIAロケット打ち上げを見てきた

GW中の原発レビューの途中ですが、5月18日に種子島宇宙センターでH-IIAロケットの打ち上げがあったので、現地で見てきました。

種子島には、種子島宇宙センターという日本のJAXA(宇宙航空研究開発機構)のロケット発射場があり、5月18日の深夜1時39分に打ち上げが予定されていたので、5月17日夕方に種子島入り。打ち上げの10時間前から、発射場の3キロ近隣は立ち入り制限がかかるため、こういった案内が出ています。


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長谷展望公園という、打ち上げから7キロ近く離れているJAXA公認の展望台で見てきました。2時間半から並んで、ようやく2列目をキープできたものの、打ち上げ直前はものすごい人だかりでした。

星が綺麗な真っ暗な静寂から、ロケット点火と同時に昼間のような明るさに輝いたと思った瞬間、鼓膜やお腹の底に響くようなバリバリという重低音の火の玉となって発射台を後にし、また星空の暗闇に飲み込まれるように消えて行きました。

今回打ち上げたのは国産ロケットH-IIA21号機。日本の環境調査衛星「しずく」や、韓国の「アリラン3号」を商用ロケットとして打ち上げたことで、国際的な実績と信頼度が試された打ち上げでした。

これがJAXA発表のオフィシャルな打ち上げ写真。

翌日、打ち上げしたばかりの種子島宇宙センターを見学してきました。発射場や発令所などの施設を除き、構内は公道なので制限時でなければ、検問もなく普通に入れてしまいます。構内はかなりくねった山道ですが、海路からロケットを運ぶことができないので、巨大なトレーラーで別の港から5時間以上かけて、ゆっくりロケットを運ぶそうです。また、トレーラーが通れるよう、種子島の公道は道路標識が高い位置にあります。

世界で一番美しい発射場と言われています。左側の白い建物がVBA(ロケット組立場)、その隣りの茶色い建物が中型ロケット発射場、少し離れた赤白の塔が吉信第2射点、その左の塔が吉信第1射点。前日は吉信第1射点から打ち上がりました。

吉信射点のクローズアップ。通常の案内ツアーならこの近くまで行けるそうですが、今回は打ち上げ翌日で行けませんでした。

あとは併設の宇宙科学技術館に行ったり、

保存されているH-II 7号機を見学したり、

総合司令所をガラス越しで見てみたり、

高い建物や障害物が全く無いので、空がものすごく広く感じる、「日本で一番宇宙に近い場所」でした。

天気が良かったので、天体写真が撮れたり。

以前、フロリダに行ったときはスペースシャトルの打ち上げに合わせて行ったものの、延期になってしまいましたが、今回は天候もよく見事に成功。一瞬の出来事なのに感動で、特にバリバリと耳を劈く破裂音は心に残ります。

スペースシャトル:2009年(フロリダ)

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