2000年前、キリストが誕生し活躍したのは、ヨーロッパではなく中近東(イスラエル)って知ってるたろうか?
遡ること3年前の2009年の10月、私はイスラエルを旅行した。まだ夏休みをとっておらず、たまったマイレージの期限も近いこともあり直前にキャンセル待ちをしていた、ロシア行きの飛行機が取れたからだ。
ロシアはビザなど事前準備がそれなりに必要で、ならばロシア経由で行けるところはないかと探していた。その時ふと、子供の頃に子供向けの教育雑誌で見た、いつか訪問したかった聖地エルサレムが脳裏をかすめた。日本に住んでいると、中東=危険という、一方的なイメージばかりが先行するが、調べたら意外とハードルは高くはない。イスラエルを含む「地球の歩き方」が発行されている地域は、大概安全な地域だ。
なぜいま3年前の旅行を出すかと言えば、ここ最近、特にアラブの春以降、中近東に関する知識やイメージが若干また変わった(気がする)から。とは言え、まだまだ近隣アジアに比べれば、日本との関連性が薄く、異国の地そのものに他ならない。そんな経験をシェアして欲しいと言ってくれる貴重な人が居た。
成田から約10時間、ロシアのモスクワ、ドモジェドヴォ空港に到着。ここから3時間の飛行機待ちの末、イスラエルのテル・アビブ、ベン・グリオン国際空港まで6時間。計19時間。噂に聞く入国審査は意外とすんなり入れた。
イスラエルはもろもろの歴史があって、ユダヤ教国家です。なので伝統的なヘブライ語が第一国語。全くわかりませんが、もちろんかなり英語も通じた。というアルファベットのほうが多いかもしれない。さすがに観光客はあまり多くなく、旅行中通して日本人は見かけませんでした。
テル・アビブの街。この白壁の現代建築物群は、世界遺産に登録されています。正直あまり風格はありません。
人々もほかの中近東というよりは、完全に欧米寄りの暮らしや生活様式です。逆に中近東を感じる部分はこの街に関していえば少ない。市場に行くと、ユダヤ教の帽子「キッパ」が山積みになっていた。
テル・アビブで一泊し、バスでエルサレムを目指します。イスラエルはバス社会で、どこに行くにもバス網が発達ているので便利です。バスターミナルの近くのマックで食事。
メニューからして全く読めませんでした。ラップ状のものを指差し注文。ピタパンにハンバーガーのパテが挟まったもので、これが二つとポテトとドリンクのセットで20シュケル(450円程度)。
バスで1時間ほどかかり、エルサレム新市街に到着。歩いて旧市街イスラム教地区へ行き、2泊で500シュケル(9000円)の綺麗なホテルを探し、さっそく城壁に囲まれたエルサレム旧市街を散策へ。テル・アビブと、宗教の違い一つで全然雰囲気が違います。やっと中近東であることを認識できるような街並みが続きます。第三次中東戦争の現場でもあり、監視のイスラエル兵も多いです。この国は国民皆兵制。
旧市街の城壁のなかは、迷路のようになっています。とはいえ、一度入ったら抜け出せないと言われる、モロッコのフェズほどではありません。旧市街も宗教によってエリアが分かれており、まずはイスラム地域に入ってみます。全体に薄暗く、風情はありますがあまり治安は良さそうではないです。中近東のご多分に漏れず、現地の子供が絡んできましたが、日本人は珍しいとのこと。最新のギャグを教えてくれというので、「ゲッツ!」を伝授しておきました。
次回に続きます。