内閣府が2007年に小学生男子を対象に調査した将来の夢の結果はこうらしい。
- 1位 スポーツ選手 33.6%
- 2位 医者,歯科医,薬剤師 4.8%
- 3位 学校の先生 3.7%
- 4位 会社員 3.5%
- 5位 大学教授,科学者 3.3%
- 6位 警察官,消防士,自衛官 3.0%
- 7位 コンピュータ関係 2.6%
- 7位 コック,調理師,栄養士 2.6%
- 7位 自動車整備士,自動車などの運転士 2.6%
- 10位 パン屋,ケーキ屋,栄養士 2.0%
いたって堅実志向。宇宙飛行士がないのは、日本の有人宇宙開発が思うように上手く行ってないからでしょうか。小学5年生の頃、当時TBS社員だった秋山豊寛さんが日本人初の宇宙飛行を経験した。
秋山豊寛
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A7%8B%E5%B1%B1%E8%B1%8A%E5%AF%9B
50歳近くでTBS社員でありながらジャーナリストとして初の宇宙飛行。しかも、崩壊前のソビエトから今は亡き宇宙ステーション、ミールに滞在。冷戦末期で財政難の旧ソとは言え、カネを積んでも簡単に他国民が搭乗できるわけもなく、あまつさえ一般企業の上、宇宙開発事業団(現JAXA)も介さなかった為、まさに「離れ技」だった。
この人のその後は、著書「鍬と宇宙船」に詳しい。
http://www.amazon.co.jp/%E9%8D%AC%E3%81%A8%E5%AE%87%E5%AE%99%E8%88%B9-%E7%A7%8B%E5%B1%B1%E8%B1%8A%E5%AF%9B/dp/4270002700
宇宙に対し自分の無力さ、自然の偉大さを感じ、TBS退職し福島県で無農薬農業をはじめる。その後、2011年震災の福島原発事故で群馬に避難、その後京都で大学教師として教鞭を振るう。数奇な運命だと思う。
なにも日本人だけではなく、アメリカNASAのアポロ計画宇宙飛行士の末路も面白い。ここらへんは立花隆「宇宙からの帰還」が詳しい。
ジム・アーウィン
彼は真偽のほどは確かではないが、月面でサンタクロースに会ったと主張。UFO説を肯定し、その後、宗教伝道者になった。
バズ・オルドリン
アポロ11号で、アームストロング船長の次に月面に降り立った “2nd Man”地球に帰って来るなり、30年間鬱病とアルコール依存に悩まされた。
エド・ミッチェル
アポロ14号で月面探索し、地球帰還後、人間の意識や超能力開発に目覚め、自身でESP研究所を立ち上げる。NASAの宇宙人隠匿陰謀説を称えたりも…。
宇宙に対面しないとわからない何かがあるのだろうか。
この写真はアポロ17号から撮影された初の地球の完全球体写真で「The Blue Marble」と呼ばれる、NASAで一番有名な写真。1970年代にこれを見た人々が、地球の「儚さ」「孤立」「脆さ」を感じ、自然保護活動を活発化させてきた。宇宙での経験は、地上では見えない、なにか特別な意識が生まれるのではないかと思う。